この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
島根の名門酒蔵、
富士酒造合資会社の今岡稔晶さんから、先日の大火災についてお話を伺いました。
出雲市中心部の歴史ある商店街で発生した大規模火災。多くの建物が全焼する大変な惨事となりました。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
富士酒造さんも隣の建物まで火が迫り、今岡さんたちは自前の水道からバケツやホースを使って必死に消火活動を続けました。
しかし火の勢いは凄まじく、消防隊員から退避するよう言われたそうです。
出雲の古い町並みは建物が密集し、消防車が直接入れない場所もあります。
「このままでは酒蔵も燃えてしまう」
その時、今岡さんは3年前の改築で2階にウッドデッキをつくったことを思い出しました。
「酒蔵の中からホースを2階へ上げ、ウッドデッキから屋根伝いに消火できませんか」
消防隊員もすぐに「それで行きましょう」と判断。
酒蔵の中にホースを通し、2階のウッドデッキから屋根へ上がり、ギリギリのところで酒蔵への延焼を食い止めることができたそうです。
もしウッドデッキがなかったら。
もし、あの極限の状況でその存在を思い出さなかったら。
酒蔵は全焼していたかもしれません。
さらに今岡さんは、酒蔵の柱に佐香神社第66代宮司・常松宏祥さんからいただいた「火除けのお守り」を祀っており、「そのご利益もあった」と感謝されていました。
「火事場の馬鹿力」という言葉があります。
しかし火事場で生まれるのは、力だけではありません。
火事場では、知恵も生まれる。
絶対に守る。
何とかする。
まだ方法はある。
歴史ある酒蔵を守ろうと、最後まで諦めず必死で考えたからこそ、あの一言が生まれたのだと思います。
仕事も経営も同じです。
万策尽きたと思っても、もう一度考える。
追い込まれた時ほど、思考を止めない。
命がけで考えれば、最後の最後に道が開くことがある。
私も、今後、どんな困難に直面しても思考を止めません。
最後の最後まで必死で考え抜き、道をつくる人間であります。
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