この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
先日、近所のスーパーで、以前よく一緒にゴルフをしていた仲間と久しぶりにばったり会いました。
「坂本さん、最近もうゴルフやってないんですか?」
「そうですね。今年はまだ1ラウンドしかしてないですね」
そう答えると、驚いた顔でこう言われました。
「あの坂本さんが、ゴルフをやってないなんて信じられません!」
その言葉を聞いて、私自身が、あ、
そうか。自分はそんなに変わったのか。と思いました。
自分自身の変化や成長というものは、案外、自分では気づかないものです。
毎日一緒にいる家族も同じです。子どもが少しずつ身長を伸ばしていても、毎日見ている親は気づかない。しかし、半年ぶりに会った人は「大きくなったね!」と驚きます。
人間の変化も、同じなのかもしれません。
3年ほど前、私はゴルフにかなり没頭していました。
もちろん経営者として仕事には真剣に取り組んでいましたし、ゴルフも経営者としての一つのたしなみだと考えていました。
極端な話、ある日突然、トランプ大統領や孫正義さんから「ゴルフに行こう」と誘われても、「ぜひ行きましょう」と自信を持って言えるくらいにはなっておきたい。
そんなことも本気で考えていました。
週に2回ほど、なるべく早朝のスループレーを選び、午前中には終えて午後から仕事に戻る。リモート会議の合間には、ゴルフ練習場の駐車場からミーティングに参加し、終わったら10分だけ球を打つ。
それくらい熱心に取り組んでいました。
そんなある日、上場企業を経営する大先輩のT社長から言われました。
「坂本さん、平日にそんなにゴルフをやっている経営者はダメだよ」
正直、まったく納得できませんでした。
「どうしてダメなんですか?」
「社員のモチベーションが下がるよ」
私はその場でやや感情的に反発しました。
自分がどんな思いで会社を経営しているのかなんて、人にはわからない。
ゴルフをするにしても早朝からやっている。夜も土日も、家族のこと、会社をどう成長させるかを考えている。
平日にゴルフをしているというだけで、社員のモチベーションが下がるというのは違う。
そう思っていました。
ところが、その日の夜になっても、その言葉にムカムカしていました。
そこで、ふと思ったのです。
「なぜ、俺はこんなに腹が立っているんだろう?」
まったく的外れなことなら、これほど心は動かないはずです。
もしかすると自分の心の奥にも、
「こんなにゴルフに没頭していて、本当にいいのだろうか」
という思いがあったのではないか。
そう考えた瞬間、T社長の言葉が違って聞こえてきました。
「そもそも、ゴルフはスコアではなく、人間性の方が大事だと理解できた。もう潮時なのかもしれない。よし、一度やめてみよう。」
そう決めました。
それ以来、銀行や取引先、投資家の方々とのコンペ、新しい関係を築くためのゴルフなどを除き、プライベートで平日にゴルフをすることをやめました。
そして気がつけば、今年に入ってゴルフをしたのは、わずか1ラウンド。110も切れないほどになりました。
あれほど夢中だった自分が、です。
3年前と今を比べると、変わったのはゴルフの回数だけではありません。
空いた時間の使い方が変わりました。
本を読む時間が増えました。
学ぶ時間が増えました。毎日コラムを書くようになりました。
付き合う人も大きく変わりました。
そして、もう一つ気づいたことがあります。
自分を変えてくれる言葉は、聞いた瞬間には腹が立つことがある。
なぜ、その言葉にこれほど心が動くのか。
そこから逃げず、自分自身に問いかけてみる。
耳の痛い言葉ほど、自分でも気づいていない本心を映してくれる鏡なのかもしれません。
あの日、T社長からいただいた一言が私を変え、3年後、偶然再会したゴルフ仲間の一言が、その変化に気づかせてくれました。
感謝します。
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