この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
ここ一年ほど、社内外で本を読み、感想文を書き、それを発表し合う機会が増えました。本などまともに読んで来なかった自分が変わったものだ、、と思います。
続けていく中で、一つ気づいたことがあります。
自分の心が本当に動いた言葉には、エネルギーが宿る。
本を読んで心から感動したこと。
自分自身を振り返り、反省したこと。
嬉しかったこと、悲しかったこと、胸に刺さったこと。
そうしたありのままの感情から出てきた文章には、不思議な力があります。
以前、自分が書いた感想文を読み返していて、
「ああ、いいことが書いてあるな」
「これ、本当に自分が書いたのかな」
と思うことがあります。時に、自分の書いた感想文を読んで感動し、涙がじわっと出てくる事もあります。
自分にはこんな才能があったのだ、と思って嬉しくなります。自分の感想文を時々読み返しています。
これは、とても幸せなことだと思います。
では、どうすればそんな文章が生まれるのか。
私は、「内省を伴う読書」をすれば良いと気づきました。
文章をただ目で追い、次のページへ進むのではありません。
一つの言葉を、いったん自分の中で受け止める。
「自分はどう感じたのか」
「共感したのか、違和感を覚えたのか」
「自分に置き換えると、反省することはないか」
時には、作者がどのような思いでこの言葉を書いたのか、その心情に入り込んでみる。そして、もう一度自分自身に戻ってくる。
本と自分との間を、何度も往復する。
それが、私の考える「内省を伴う読書」です。ご飯をゆっくり味わって食べる感覚です。
そして、そこで生まれた感情を、誰かに褒めてもらうためではなく、まず自分自身のために言語化してみる。
上手に書こうとしなくていい。
格好のいいことを書こうとしなくていい。
自分が感じたことを、素直な心のまま言葉にする。
まさに「素心」であります。
すると、自分のために書いたはずの文章が、誰かの心を動かすことがあります。
書いている自分自身の心さえ動いていない言葉が、どうして他人の心を揺さぶることができるでしょうか。
自分が感動し、反省し、喜び、悲しむ。
その心の動きを素直に言葉にするからこそ、文章にエネルギーが宿り、それが人にも伝わるのだと実感します。
本を読むとは、知識を増やす目的もあると思いますが、本物の言葉に触れて、自分の心と対話する。
本という鏡を通して、自分自身の心を見ることでもある。
そして、そこで見えた自分の心を、ありのまま言葉として残しておく。
これは、やってみなければ分からない。
やった人にしか分からない喜びがあります。
こちらのコラムもなるべく素心から生まれた言葉を、自分自身のために残していきます。
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