この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
現在、U30アスリート支援プロジェクトの面接を連日行っています。
応募総数700名を超える中から、書類選考で約100名のアスリートを選ばせていただき、面接をしています。
毎日、本当に素晴らしい若者たちとお話しできることに、心から感謝しています。
先日、その面接で、心の底から魂が震えるような言葉に出会いました。
慶應義塾大学アーチェリー部のある学生さんのお話です。
彼は、2023年夏の甲子園で全国優勝を果たした慶應義塾高校野球部の一員でした。
残念ながら選手としてベンチ入りはできませんでしたが、ライバル校の偵察や分析という役割を担い、チームの優勝に貢献しました。
その経験に大きな誇りを持ちながらも、今度は自分自身が競技者として輝ける道を選び、大学ではアーチェリーに挑戦。現在は学生トップレベルの選手として活躍し始めています。
私は彼に質問しました。
「人生で一番感動した瞬間は、やはり甲子園で優勝した時ですか?」
しかし、彼の答えは違いました。
「確かに、仲間とともに甲子園で優勝した時の感動は凄まじいものでした。でも、私はあえて、自分自身がアーチェリーの競技者として活躍した試合を挙げたいと思います」
その理由を聞いて、私は胸が熱くなりました。
甲子園で優勝したあの日、森林貴彦監督から、こんな言葉を贈られたそうです。
「今日の優勝の感動を、人生のピークにしてほしくない。この感動を超えるような人生の物語を、これから自分自身でつくってほしい」
私は、この言葉に心から感動しました。
なんと素晴らしい教育者でしょうか。
甲子園優勝という、人生をかけて目指した夢を叶えたその日に、監督はさらにその先の人生を見据えた言葉を贈ったのです。
人生100年、さらには120年という時代です。
10代で味わった感動を、30歳、40歳になっても人生最高の思い出として噛みしめるだけでは、もったいない。
あの感動を超える人生を、自分自身の手で切り拓いてほしい。
スポーツだけでなく、仕事でも、家庭でも、人は魂が震えるほどの感動を味わえるはずです。
そして何より素晴らしいのは、監督の言葉が今も彼の心に生き続け、新たな挑戦の原動力になっていることです。
私も52歳。これから60歳、70歳、80歳になっても、過去の感動を超えるような人生を歩んでいきたい。
人生最高の感動は、まだこれから。
そう思わせてくれる素晴らしい出会いでした。
心から感謝します。
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