この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
先日、知心会で岡本代表の講話を聞いていました。
怒りは、期待外れや悲しみなどの一次感情から派生する二次感情であり、長く持ち続けると自らを疲れさせるものだと学びました。
怒りを感じない人は稀有だと思います。
私も最近は時代の流れもあり、怒鳴ったり感情をむき出しにしたりすることはなくなりました。しかし昔は、怒鳴れば怒鳴るほど、火に油を注ぐように自分の怒りが増幅していく感覚がありました。
講話の後、疑問が湧き、高野山で阿闍梨となられた眞田住職に尋ねました。
「人は、どうしても怒らなければならない場面もあるのではないですか?」
住職はこう答えられました。
「確かに、子どもが危険な場所へ行こうとしている時に、ニコニコ笑顔で『だめだよ』と言っても伝わらないことがあります。
不動明王も怒っているように見えますが、あれは怒りではありません。人を危険から救い、幸せへ導こうとする大きな慈悲の表れです。」
なるほどと思いました。
そこで私は少し意地悪な質問をしました。
「では住職。今、住職のお財布を目の前で泥棒が盗もうとしていたら、どうされますか?」
すると住職は少しも迷わず、
「お金にお困りですか?何かあったのですか?とお聞きします。」
と答えられました。
感心と同時に私は恥ずかしく思いました。
私ならまず、「何をしているんですか!」と相手を責めるでしょう。
しかし住職は、お財布より先に相手の苦しみに目を向けていました。
怒らないから強いのではない。
失うことへの執着や、自分中心の欲が少ないから強いのだと思いました。
私も怒りが湧いた時は、
「私は何に執着しているのだろう」
と自分に問いかけてみたいと思います。
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