• 2026.06.09 社長コラム

    欲を捨てる人の強さ



    この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。

    先日、知心会で岡本代表の講話を聞いていました。
    怒りは、期待外れや悲しみなどの一次感情から派生する二次感情であり、長く持ち続けると自らを疲れさせるものだと学びました。

    怒りを感じない人は稀有だと思います。
    私も最近は時代の流れもあり、怒鳴ったり感情をむき出しにしたりすることはなくなりました。しかし昔は、怒鳴れば怒鳴るほど、火に油を注ぐように自分の怒りが増幅していく感覚がありました。

    講話の後、疑問が湧き、高野山で阿闍梨となられた眞田住職に尋ねました。
    「人は、どうしても怒らなければならない場面もあるのではないですか?」

    住職はこう答えられました。
    「確かに、子どもが危険な場所へ行こうとしている時に、ニコニコ笑顔で『だめだよ』と言っても伝わらないことがあります。
    不動明王も怒っているように見えますが、あれは怒りではありません。人を危険から救い、幸せへ導こうとする大きな慈悲の表れです。

    なるほどと思いました。

    そこで私は少し意地悪な質問をしました。
    「では住職。今、住職のお財布を目の前で泥棒が盗もうとしていたら、どうされますか?」

    すると住職は少しも迷わず、
    「お金にお困りですか?何かあったのですか?とお聞きします。」

    と答えられました。
    感心と同時に私は恥ずかしく思いました。
    私ならまず、「何をしているんですか!」と相手を責めるでしょう。
    しかし住職は、お財布より先に相手の苦しみに目を向けていました。
    怒らないから強いのではない。
    失うことへの執着や、自分中心の欲が少ないから強いのだと思いました。


    私も怒りが湧いた時は、
    「私は何に執着しているのだろう」
    と自分に問いかけてみたいと思います。





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