この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
月刊『致知』11月号に掲載された、キックボクシング日本バンタム級王座を獲得し、ムエタイでもWMO世界フェザー級王者に輝いた滝澤博人氏の記事を拝読し、心を揺さぶられました。
滝澤氏は12歳の時、突然父親から「今日で我が家を解散する」と告げられました。その直後、母親が家を出て、続いて父親も去ってしまったのです。
埼玉県越谷市の小さなアパートに兄と二人で取り残され、弁当屋でアルバイトをしながら生活をつなぐ日々。両親もおらず、学校にも行かなくなった彼にとって、唯一の居場所はやんちゃな仲間たちでした。悪さをすることでしか自分の存在を証明できず、気がつけば地元一の不良少年になっていたそうです。
そんな彼の人生を変えたのが、中学3年生の担任、高野先生でした。
学校を休めば家まで迎えに来る。ご飯をご馳走し、一緒に地元の高校を回って将来への希望を語る。そしてある日、「不良をやめると言うまで帰さない」と本気で向き合ったのです。
その熱意に心を開いた滝澤氏は、両親がいない寂しさや将来への不安を涙ながらに打ち明け、不良の道を断って受験勉強を始めました。
さらに胸を打たれたのは、父親とのエピソードです。
父親が亡くなった後、その足を見た時、自分の足と瓜二つであることに気づきました。
格闘家にとって骨格は大切なもの。「自分が戦えるのは、父から授かったこの体のおかげだ」。そう思った瞬間、込み上げるものがあり、初めて両親に心から感謝できたといいます。
そして滝澤氏は、こう語られました。
「人生は生きた証を残す旅」
人生で打ってきた一つひとつの点が、人生の終わりに一本の線になる。だからこそ、人に感謝され、勇気を与えられる人生を生きたい。
そう腹をくくったことが、世界王者へとつながっていったのです。
彼に比べたら私など、恥ずかしくなるほどヌルい、もっと真剣に身を捧げ生きます。
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