この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
先日、致知出版社の後継者育成塾で、とても感動する出来事がありました。
私は半年前から、企業の後継者や幹部の方々とともに、藤尾社長のもとで人間学を学んでいます。
そこで出会った、50歳を過ぎたある会社の工場長のお話です。
半年前、初めてお会いした時、その方は「なぜ自分がこのような場に来なければならないのかわからない」というような発言をされていました。
この塾は毎月1回、1泊2日で行われますが、第2回になっても、その姿勢はあまり変わりませんでした。
ところが、第4回、第5回あたりから、少しずつ変化を感じるようになりました。
そして先日の第6回で、私は確信しました。
この人は確実に変わりつつある。
今の社長を自分一人でも支えていこう。何としても会社を良くしていこう。そんな会社を背負う覚悟が、その言葉や姿勢から伝わってきたのです。
私は、なぜこれほど心境が変化したのか気になり、直接質問しました。
すると、こんな話をしてくださいました。
「第3回あたりから、周りのみんなが本当に真剣に学んでいる姿を見て、自分がこの場を乱してはいけないと思うようになった。この清らかな場に、自分が水を差してはいけない。そう思って、まずは周りに合わせ、謙虚に学ぼうと思ったんです」
私はその言葉を聞いて、とても嬉しく、そして驚きました。
正直に言えば、私はこの方は一生変わらない、と思っていました。
しかし、それは私の思い込みでした。
50歳を過ぎても、人は変われる。
誰かに強制されたわけでも、厳しく叱られたわけでもありません。
ただ、周囲の人たちが本気で学び、真剣に自分と向き合う。その姿が一人の人間の心を動かしたのです。
人は変わる。しかし、時間はかかる。
そして、人を変えるのは、必ずしも言葉や指導だけではない。
本気で生きる人の姿勢が、周囲の人の心を動かすのだ。
今回、私はそのことを目の当たりにしました。
人を簡単に見限ってはいけない。そして、まず自分自身が本気で学び、変わり続けること。
その姿勢こそが、誰かの心に火を灯すのだと教えていただきました。
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