この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
ジル・ボルト・テイラーという脳科学者の話を、小田全宏師匠から聞いて、とても面白かったです。
彼女は37歳のとき、左脳に脳出血を起こしました。脳科学者である彼女は、自分の脳の機能が失われていく様子を、自ら観察するという特殊な体験をします。
言葉が分からなくなり、論理的に考えることができなくなる。そして、頭の中で絶えずしゃべっている「自分の声」まで静かになっていきました。
すると、「自分」と「世界」の境界が分からなくなり、すべてと一体になったような感覚に包まれたといいます。
過去への後悔も、未来への不安もない。
そこに至福の喜び、幸福感があった。
ただ「今、ここ」がある事を有り難く感じ、感謝していた。
私はこの話を聞いて、横田南嶺老師から教えていただいた「悟り」の話を思い出しました。
老師から、
「悟りとは、自分と周り、そして宇宙の根源が、すべてつながって一体であることに気づくこと」
と教わりました。
そう考えると、ジル・ボルト・テイラーが体験した「自分と世界の境界がなくなり、すべてが一体になる」という感覚と、不思議なほど重なります。
もちろん、脳出血による体験と禅の悟りを同じものだと決めつけることはできません。
しかし、脳科学と禅というまったく違う道から、「自分と世界は本当に別々なのか」という同じ問いにたどり着く。
そこが、私はとても面白いと思いました。
自分だけが独立して存在しているのではない。
人とも、自然とも、この宇宙ともつながっている。
そう気づいて生きることができれば、人との接し方も、仕事への向き合い方も、人生そのものも変わってくるのではないでしょうか。
私は悟りを開くにはまだ及びませんが、日々そのつながりに感謝して、生きていきます。
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