• 2026.09.21 社長コラム

    悟りとは?

    砂紋の中に置かれた石

    この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。


    致知出版社の藤尾秀昭社長の有難いお繋ぎで、円覚寺 横田南嶺老師のもとで学ばせていただく、尊い機会をいただきました。直々にご講話と禅のやり方まで教えて頂き大感動しました。
    「何か聞きたいことはありますか?」と言って頂いたので、私は思い切って老師に一つの質問をさせていただきました。

    「悟りとは、一体どのような境地に至ることをいうのでしょうか」

    すると老師は、にこっと微笑まれ、

    「いや、実に難しい質問をなさいますな」

    と笑われました。

    そして、静かにこう教えてくださいました。

    悟りといっても、そこには段階がある。

    自分の欲がすべてなくなるような境地。これはもう、お釈迦様のような最高の悟りの境地である。

    一方、一般的に「悟る」といわれるものの一つは、この宇宙、この世のすべてのものと、自分自身が一体であるという感覚に至ることである。

    しかし、そこにも落とし穴がある。

    悟ったことが嬉しくなり、「自分は悟ったのだ」と人に言いたくなる。自慢したくなる。誇りたくなる。

    そうなると、その「悟った」という思いが、今度はその人にとって良くないものになってしまうこともある。

    そして最後に、

    「今日はこのぐらいの回答にしておきますね」

    と、微笑まれました。

    悟りを求めながら、「自分は悟った」という思いにすら執着しない。

    その言葉以上に、禅の極みにおられる横田南嶺老師の所作、佇まい、そして深くとにかく温かい教えそのものに、私は感服しました。

    あの時間は、私にとって生涯忘れることのできない、尊く貴重な人生の思い出となりました。

    このようなご縁をいただけたことに、心から感謝します。





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