この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
サッカー元日本代表監督の岡田武史さんから、組織づくりについて大変興味深いことを教えていただきました。
「最近、わかってきたことがある。日本人の場合、一体感を強くすれば勝てる、というものではない」
ましてや、一体感をつくること自体が目的になってしまうと、かえって組織が弱くなる場合もあると言います。
例えば、関係を良くしようと飲み会を頻繁に開く。それによって仲良くなることはできます。しかし、本来目指すべき共通の目的よりも「みんな仲良く」が優先されてしまえば、本末転倒です。
もちろん、共通の目的を追う上で、一体感はないよりあった方がいい。
しかし岡田監督がさまざまな経験を経てたどり着いたのは、日本人にはもともと横のつながりや協調性が生まれやすい一方で、「個が主体的になること」が苦手なのではないか、ということでした。
確かに日本には「出る杭は打たれる」という言葉があります。
自分の意見を強く主張すると、「出しゃばったかな」と引いてしまう。周囲との調和を大切にする謙虚さは、日本人の素晴らしいところです。
しかし、強い組織をつくるには、それだけでは足りない。
一人ひとりが自分の頭で考え、自分の意見を持ち、主体的に行動する。たとえ時には意見が対立したとしても、共通の目的のために「私はこう思う」と主張する。
そして互いの違いを認めながら、より良い答えをつくっていく。
仲が良いから一体になるのではない。
同じ目的に向かって、それぞれの「個」が立つから、結果として一体になる。
これこそが「真の協働」なのだと思いました。
会社も同じです。
社長の顔色を見て意見を合わせる組織ではなく、社員一人ひとりが「会社を良くするために私はこう思います」と堂々と言える組織にする。
調和は大切にする。しかし、同調は求めない。
個が立ち、個がぶつかり、そして目的によって一つになる。
そんな強い組織をつくっていきます。
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