この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
「話は起承転結で組み立てなさい」
私もこれまで、何度となくそう教えられてきました。
しかし、
小田全宏先生からスピーチについて学ぶ中で、こんなことを教えていただきました。
「スピーチで起承転結をつくるのは、実はとても難しい。そこにこだわりすぎる必要はない」
それよりも大切なのは、
「自分は、何を伝えたいのか」
という目的を明確にすること。
伝えたいことが一本の軸として通っていれば、話の構成は後からついてくるというのです。
なるほどと思いました。
一方で、その時に教えていただいた、日本に伝わる「起承転結」の見事な例があります。
「京都五条の糸屋の娘
姉は十八、妹十五
諸国大名は弓矢で殺す
糸屋の娘は目で殺す」
たった四行です。
一行目で舞台と人物を示す「起」。
二行目で姉妹の姿を描く「承」。
そして三行目、突然「諸国大名は弓矢で殺す」と話が大きく飛ぶ「転」。
最後に「糸屋の娘は目で殺す」と、すべてを鮮やかにつなげる「結」。
特にすごいのは「転」です。
一見、まったく関係のない「大名」と「弓矢」が突然現れる。
ところが最後の「目で殺す」によって、弓矢で人を射ることと、娘の美しい眼差しで男の心を射抜くことが、一瞬で重なります。
離れたものを最後の一言で結びつける。
これこそ起承転結の面白さなのだと思いました。
長く説明することが、伝えることではない。
たった四行でも、情景が浮かび、意外性があり、最後には余韻まで残る。
惚れ惚れするような言葉です。
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