• 2026.09.04 社長コラム

    起承転結の究極の名文

    書道の道具

    この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。


    「話は起承転結で組み立てなさい」

    私もこれまで、何度となくそう教えられてきました。

    しかし、小田全宏先生からスピーチについて学ぶ中で、こんなことを教えていただきました。

    「スピーチで起承転結をつくるのは、実はとても難しい。そこにこだわりすぎる必要はない」

    それよりも大切なのは、

    「自分は、何を伝えたいのか」

    という目的を明確にすること。

    伝えたいことが一本の軸として通っていれば、話の構成は後からついてくるというのです。

    なるほどと思いました。

    一方で、その時に教えていただいた、日本に伝わる「起承転結」の見事な例があります。

    「京都五条の糸屋の娘
    姉は十八、妹十五
    諸国大名は弓矢で殺す
    糸屋の娘は目で殺す」

    たった四行です。

    一行目で舞台と人物を示す「起」。

    二行目で姉妹の姿を描く「承」。

    そして三行目、突然「諸国大名は弓矢で殺す」と話が大きく飛ぶ「転」。

    最後に「糸屋の娘は目で殺す」と、すべてを鮮やかにつなげる「結」。

    特にすごいのは「転」です。

    一見、まったく関係のない「大名」と「弓矢」が突然現れる。

    ところが最後の「目で殺す」によって、弓矢で人を射ることと、娘の美しい眼差しで男の心を射抜くことが、一瞬で重なります。

    離れたものを最後の一言で結びつける。

    これこそ起承転結の面白さなのだと思いました。

    長く説明することが、伝えることではない。
    たった四行でも、情景が浮かび、意外性があり、最後には余韻まで残る。

    惚れ惚れするような言葉です。





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