この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
先日、仏典『雑宝蔵経』にある「衆生無辺誓願度」という言葉について書かれた、一羽の小鳥の話に触れ、心を打たれました。
ある日、森で大きな山火事が起こります。
動物たちは我先にと逃げていきます。しかし、一羽の小さな鳥だけは違いました。
小鳥は近くの池へ飛んでいき、自分の羽を水に浸します。そして火事の森へ戻り、羽についたわずかな水滴を火の上に落としました。
もちろん、そんなことで大きな山火事が消えるはずがありません。
それでも小鳥は、池と森の間を何度も何度も往復します。
その姿を見た動物たちは言います。
「無駄なことはやめなさい。そんなわずかな水で、この火を消せるはずがない」
すると小鳥は答えます。
「私がいくら頑張ったところで、この大きな山火事を消すことができないのは分かっています。それでも、この森にお世話になった恩を忘れることはできません。私の命がある限り、水をかけ続けます」
それを聞いた動物たちは心を動かされ、自分たちも消火に加わります。
そして、その真剣な姿を神々もご覧になり、ついには火を消してくださった――というお話です。
私はこの話を読んで、人を動かすのは、立派な言葉以上に、自分自身が真剣に取り組む姿なのだと感じました。
例えば、子供が火傷しながら消化活動しているのをみたら、大人も逃げたい気持ちを抑え、奮起して頑張ると思います。
最初は「無理だ」「無駄だ」と言われても、一人が本気で行動し続ければ、その姿に一人、また一人と感化され、やがて大きな力になる。
これは経営も同じだと思います。
人を動かそうとする前に、自分が動く。
人の心に火をつけようとする前に、まず自分自身が燃える。人の見えないところでも道に向かって努力し続ける真剣な姿が周りを動かす。動かないのは、自分の誠実さ、真剣な姿勢が足りないだけ。
私も、人の心に火をつける周りに引火する「究極の着火マン」となります。
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