この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
先日、甲子園出場経験のある元高校球児・Fさんの話を伺いました。
彼は高校、大学、社会人3年目まで野球のためだけに生きていた、と言います。
しかし、引退後にこう気づいたそうです。
「現役中に、引退後のことを全く考えていなかった。三年間社会人野球部をするだけが仕事だった。
クビになったときに絶望した。目の前が真っ暗になり、何をして良いか分からなかった。
今振り返ると、視野を狭くしていて後悔しています。」
この言葉は、決してFさんだけのものではありません。
むしろ、スポーツ庁のデータを見ると“日本中のアスリートが抱えている共通の課題”だと分かります。
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スポーツ庁のエビデンスが示す現実
スポーツ庁/日本スポーツ振興センター(JSC)が行った
「アスリートのキャリアに関する実態調査」では、以下の事実が明らかになっています。
- 現役アスリートの約6割が「引退後のキャリアに不安を感じている」
- 競技団体の“キャリア形成支援を行っている割合”は 50%未満
- 多くの選手が
「引退後をどう考えればいいか分からない」
「競技以外の社会との接点が少ない」
と回答
さらに、スポーツ庁が提唱する「デュアルキャリア(競技+社会的キャリア)」の考え方では、
現役時代から引退後を視野に入れることが、パフォーマンス維持にも精神的安定にも有効であることが示されています。
つまり、
「競技だけに集中していればいい」という考えは、逆に心が不安定になる。という事です。
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外の世界を知ることが“競技力”を高める
Fさんはこう語りました。
「もし現役時代に、競技以外の人ともっと関わっていたら、考え方も取り組み方も全く違っていたと思う。」
スポーツ庁のデータでも、
社会と関わり、複数の視点を持つ選手のほうが精神的に安定し、引退後もスムーズに移行できる
と報告されています。
これは、私自身もアスリート支援の中で痛感する部分です。
選手は強く見えても、内側には悩みが多い。
競技の外に、もう一本「人生の柱」を持つことで、心が安定し、競技にも前向きに向き合えるようになるのです。
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いま全力で競技に取り組むあなたへ
人生は競技だけではありません。
しかし、競技を頑張っている“今”を大切にするためにも、
将来を考える時間を持つことが必要です。
あなたは、引退後のキャリアを考えていますか?
競技以外の世界とつながれていますか?
視野が広がることは、競技の邪魔にはなりません。
むしろ、あなたの可能性を広げ、心を支え、挑戦を続ける力になります。
Fさんの事例が、次の世代にとって糧となり支えになることを願っています。
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