この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
広陵高校が、甲子園の初戦を勝ち進んだものの、2回戦を前に異例の辞退をしました。
本質は、部内で起きた暴力事案。
スポーツにおけるパワハラや暴力——いわゆる「スポパラ」は、決して許されません。これは間違いありません。
監督、コーチ、生徒が加害者として調査が行われており、当事者が処罰を受けるのは当然だと思います。
しかし、学校が爆破予告を受けたり、生徒が登下校で追いかけられたりする事態に発展。学校側は生徒や関係者の安全や大会運営への影響を懸念し、出場辞退を決断したと、言います。
暴力事案そのものが辞退理由ではない、異例の形になったことに私は虚しさを感じます。
また当事者以外の選手も連帯責任を背負い、甲子園という青春の舞台から降りざるを得なくなったことを気の毒に思います。
罪のなかった生徒たちまでが怖い思いや、母校の誇り、自尊心を傷つけられることに同情します。
爆破予告をした人は、一体どんな思いからだったのでしょうか?
ハラスメントは許せないという正義感が行き過ぎて、脅迫という刑事罰になる行為をしている事に気がついているのでしょうか?
以前、スポパラについてコラムを書いたときも触れましたが、私の学生時代には、残念ながら暴力や体罰は日常の中にありました。そして今も、形を変えて残っています。
その根本には、指導の現場や組織のトップに、「厳しさは必要悪」「苦痛に耐えさせることで強くなる」という意識がいまだに根深く残っていると感じます。高野連にしても、相撲界、柔道界、大学スポーツ界、どの競技団体も例外では無いと思います。
今回の出来事が、スポーツ界全体での暴力根絶の契機になると同時に、「必要悪」という時代錯誤から脱却することを願います。
そして、人間力を高め、健全に強くなることを目指す日本の文化となるよう、私も貢献していきたいと思います。
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