今年に入って元農林水産大臣の発言が、大きな波紋を呼びました。
「コメは買ったことがない」「支持者の方から頂くので売るほどある」
その言葉は、切り取られ、多くの批判を受け、結果的に釈明・謝罪ののち、更迭される事態となりました。
私は正直に言うと、少しその気持ちがわかるのです。
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私も、かつて「お米を買わない人」だった
私の実家は田んぼを持っていて、収穫したお米を毎年分けて送ってくれていました。だから、長い間、私もお米を買うという経験がほとんどありませんでした。
時々、送ってもらうのが申し訳なくなってスーパーで買うことはあっても、感覚的には「もらうもの」だったのです。
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しかし、「足りない」からこそ見える世界がある
数年前から、実家では両親が高齢となり、田んぼの作業ができなくなりました。今は地元の営農組合にお願いして管理してもらっています。
それによって、私達に回してもらえるお米の“余り”はほとんどなくなりました。
つまり、私は最近になって「お米を買うのが当たり前」に入りました。
そんな中、
「新米が採れたから今月だけ送るよ。」と、聞くと「え、いいの?大丈夫?」と、格別に喜び感謝するようになりました。
人は、失って初めて気づくことがある。
不足して、初めて感謝できることがある。
それが「有ることが難しい=有り難い」という言葉の意味なのだと、私は改めて感じました。
住職から「お陰様」という語源は、火の照りつける厚い所で木の陰、木陰で休んで、有り難いという気持ちから生まれた。と教えて頂きました。
「水」もそうです。今の日本は有り難いことにいつでもお水を安心して飲めるレベルで水道から頂くことができます。
水や食糧だけでなく、空気も、親、家族、健康、自身の命さえも、そこに有るもの全て永続し得ないのが、真理です。
そう考えると、不足する事で全てのことに感謝ができ、これにも意味があるな、と思います。
自分がこの時代に活かされていることに感謝し、次の世代の人にも継承する役割を少しでも果たしたいと思います。
120歳までアクティブに活きる未来を創るアルプロンの坂本でした。
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