この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
師匠から教わった話です。
落合博光氏の意識
1989年、23歳の清原和博さんが、36歳の落合博満さんに質問しているYouTube動画があります。
あどけなさの残る清原さんが真っすぐ尋ねます。
「落合さんはなぜホームランを打ってもガッツポーズをしないんですか?」
笑みを浮かべ「オレはしないね」と落合さん。
「照れか、打って当たり前と思ってるかのどっちかですか?」と重ねると、
「いや、どっちでもないね。多分、面倒くさいんだろうね。ホームラン打ったら、その瞬間に終わりでしょ?もう過去に酔ってるわけにもいかないから。」
この言葉に「前後裁断」という禅の教えを思い出しました。
前を断ち、後を断ち、今に集中する。まさに生き方の原点です。
前後裁断
私も、つい過去の後悔や怒りに囚われることがあります。
ネガティブな気持ちは、ほとんどが過去への思考。
未来への不安は妻が代わりに担ってくれているようにも感じます。
最近の課題は、嫌な出来事を思い出すたびに「もう終わったこと。次に活かし、あれのおかげで今がある」と感謝に変えること。
怒りが抜けない日もありますが、嬉しいことを連日引きずることも少ない。
だからこそ、日々の陰陽どちらの感情も、寝る前には中庸に戻すことが大切だと思っています。
とはいえ、それが難しい。
「打った瞬間に終わりでしょ」という落合の一言に、私との凄まじい差を感じました。
私は嬉しいときははしゃぎ、嫌なときはお酒に逃げる——まさに凡人です(笑)。
今この瞬間に生きる。
成功も失敗も切り離し、次の一球に集中する。
それが落合博満という男の“オレ流”の本質であり、人生にも経営にも通じる智慧。
ホームランを打った瞬間、すでに次の準備を始める潔さこそ「前後裁断」に生きる人の姿。
喜びと感謝の思いは思い切り人に伝え、自分の心は真ん中に戻す。そんな人に私はなりたい。
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