この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
小田全宏師匠から、目から鱗の読書の極意を教えていただきました。
それは、いきなり本文を読み始めないことです。
まず、「この作者は、一番何を伝えたいのか」を考える。
そのために最初に見るのが、本のタイトルです。考えてみれば当たり前ですが、タイトルには作者が最も伝えたいことが凝縮されています。
次に表紙、サブタイトル、帯を見る。どんな言葉で読者に訴えかけているのか。そして作者のプロフィール、前書き、後書き、さらに目次をじっくり読む。
ここまで見たところで、
「この作者はどんな人なのか」
「この本で何を一番伝えたいのか」
「何を根拠にそれを説明するのか」
「どんな体験談が出てくるのか」
と、内容を予測するのです。
小田先生はこれを、「本をコロコロと転がす」と表現されました。
そして全体の背骨が見えてきたら、自分が興味を持った章から読んでいい。全部を最初から順番に読む必要もない。
私はこれまで、本は一ページ目から順番に、最後まで全部読まなければならないと思っていました。前書きや後書きもほとんど読まず、すぐ本文に入っていました。
その読書に対するパラダイムが、大きく崩れました。
実際に、この方法で「20分読んで、3分で人に伝える」という訓練をしました。
試しに選んだ本は、藤原正彦先生の名著『国家の品格』です。
20分しか読んでいないにもかかわらず、相手の方から、
「まさか20分しか読んでいないとは思わなかった」
と驚かれました。
もちろん、本質的に理解できたわけではありません。しかし、本全体の背骨をつかむことはできたのです。
まず全体像をつかみ、作者が最も伝えたいことを押さえる。その上で、必要なところをじっくり読み、味わっていく。
読書とは、最初から最後まで文字を追うことではない。
「作者は何を伝えたいのか」を予測しながら読む。
これこそが、読書において最も効果的なインプットの仕方なのだと学びました。
本当に目から鱗の学びであり、私の読書の仕方が大きく変わりました。
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