この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
先日、
致知出版社の藤尾社長からお話を伺う機会がありました。
藤尾社長が「最近、とても嬉しかったことが二つある」とおっしゃいました。
一つは、『致知』を創刊当時から
48年間、ずっと購読し続けているアカウントのお話です。
最初に購読されたのは、ある大企業の役員の方でした。その方が亡くなられた後も部下の方が引き継ぎ、さらにその後も次の方へと受け継がれ、創刊以来48年間、一度も途切れることなく『致知』を購読を続けてくださっている。
そのことを知り、藤尾社長は大変嬉しかったそうです。
もう一つは、大阪で倫理を学ぶ会の代表をされている方のお話でした。
その方は、かつて刑務所に入った経験があったそうです。
刑務所の中で新聞広告を見て『致知』の存在を知り、取り寄せて読むようになった。
そして『致知』を読みながら自分自身を見つめ直し、出所後は心を改めて会社をつくり、その会社を立派に発展させ、今では多くの人の前に立って倫理を学ぶ会の代表をされているそうです。
この話をされる藤尾社長が、本当に嬉しそうだったことが印象に残りました。
『致知』を創刊した当初、
「こんな堅い雑誌は誰も読まない」
「こんな雑誌が世の中に広まるはずがない」
そう言われたそうです。
当然、不安もあったと思います。
本当にこの道でいいのだろうか。
誰もついてこないのではないか。
社員や世の中との意識レベルの差に、孤独を感じられたことも何度もあったのではないでしょうか。
それでも藤尾社長は、
「一生懸命に仕事や人生に取り組んでいる人の心の糧になる雑誌をつくる」
その信念を貫き、魂を込めた雑誌を48年間つくり続けてこられました。
今回の二つの事を振り返り、論語の言葉
「徳は孤ならず、必ず隣あり」を引用されました。「徳のある人は決して孤立せず、必ず理解者や仲間が現れる」という意味との事。
私はこの話を聞いて、経営者の「孤独」について考えました。これまで、経営者は孤独である、と良く諸先輩から言われていました。その様な刷り込みもあってか、孤独で仕方ない、当然だと思っていました。
しかし、私が孤独を感じるとしたら、それは
「まだ自分の徳が足りないからだと心得よう」と思いました。
もっと徳を積み続けます。
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