この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
皆さんは、「雨乞いの達人」の話をご存じでしょうか。
ある村に、雨乞いの達人がいました。
その達人が祈れば、必ず雨が降るというので、大変重宝されていました。
ある人が尋ねました。
「あなたが雨乞いをすると、どうして必ず雨が降るのですか?」
すると達人は答えました。
「秘訣はただ一つ。雨が降るまで祈ることだ。途中でやめるからいけない。雨が降るまで祈り続ければ、雨は必ず降る」
「仏の願いもそれと同じです。」
これは、臨済宗円覚寺派管長・横田南嶺さんの『禅が教える人生の大道』(致知出版社)で紹介されているお話です。
私は最初にこの話を聞いたとき、
「ああ、なるほど。諦めずに続けていれば奇跡は起きる。というより、雨が一生降らないなんてことはないのだから、降るまで待てばいいということか」
そんなふうに、少し理屈っぽく受け止めました。
しかし、よくよく考えてみると、少し違うような気がしてきました。
もし、その達人が祈っていなかったら、雨が降る日はもっと遅かったのではないか。
もちろん、これは比較のしようがありません。
達人が祈った世界と、祈らなかった世界を同時に見ることはできないからです。
ただ、もし単に「降るまで待つ」だけなら、誰にだって雨乞いはできます。誰でも100%、雨乞いの達人になれるはずです。
それでもその人が「達人」と呼ばれ、人から頼られ、ついには「この人が祈れば必ず雨が降る」という伝説まで生まれた。
きっとそこには、周囲の人が「これはこの人が起こした奇跡としか思えない」と感じるような出来事が、何度も重なっていたのではないでしょうか。
「念ずれば花ひらく」という言葉があります。
ただ待つのではない。
願い続ける。
祈り続ける。
そして、願いを実現するための行動を続ける。
すぐに結果が出なくても、途中でやめない。
雨が降るまで祈り続ける人だけが、やがて「雨を降らせた人」になる。
夢や目標も、同じなのかもしれません。
奇跡とは、偶然起きるものではなく、
願い、行動し、諦めずに続けた人のところにやってくるものなのだと思いました。
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