• 2025.11.24 社長コラム

    一流と二流の違い

    この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。

    4年コンサルタント会社に勤めて、25年間、経営をやっていて糧となった失敗があります。
    新卒で入社したての当時は、自分を認めてもらいたくて必死でした。

    覚えたての専門用語や、英語を多用する方がカッコよく、優秀な営業だと思われて仕事も獲得できると、思っていました。
    商談のとき、
    「バリエーションアップのため、スコープを定め、ピボットし、プロトタイプでのテストマーケをして、トラクションをみながら、リード獲得すべきだと思います。」
    等と、プレゼンし、叩き上げの社長さんから、
    「あんたの説明は英語ばかりで全く分からない。イライラする」と怒られショックでした。

    お客様は何を言っているか分からない。
    不愉快にするだけ。面談は打ち切られ、二度と会ってももらえませんでした。

    そもそも
    「新しい市場を開拓するため、試作品を出して反応見ましょう。」
    と、言えば良かったのです笑

    スコープ → 範囲
    ピボット → 方向転換
    プロトタイプ → 試作品
    トラクション → 反応
    リード → 見込み顧客

    落ち込んで、先輩に報告したら下記の格言を教えもらいました。


    一流は、難しいことを「分かりやすく簡単に」伝える

    二流は、難しいことを「難しいまま」伝える

    三流は、簡単なことを「むしろ難しく」伝える



    ■ 一流は、難しいことを「分かりやすく簡単に」伝える

    一流の人は、どんなに複雑な話でも
    “相手が理解できる言葉”に翻訳して伝えます。

    • 短い
    • シンプル
    • 翻訳する
    • 相手の理解がゴール
    • 例え話、有名な格言に置き換え

    だから伝わる。
    だから人が動く。
    だから信頼される。

    本質を掴んでいるから



    ■ 二流は、難しいことを「難しいまま」伝える

    二流は、理解しているつもりでも、
    相手視点が抜けています。

    • 専門用語のまま
    • 抽象的なまま
    • 長く説明する
    • 結局、伝わらない

    「自分は分かっている」
    「これで十分伝わるはず」

    難しいまま届けてしまう原因です。



    ■ 三流は、簡単なことを「むしろ難しく」伝える

    三流は、自分の頭の良さ、有能さをアピールすることを優先する。

    だから──
    論点がズレる。
    話が長い。
    余計に複雑になる。
    英語、横文字を多用する


    会議を迷わせる典型です。



    ■ この3つの差は「能力」ではなく“姿勢”

    一流と二流と三流。
    差を生むのは、頭の良さではありません。

    ● 一流:相手のために話す

    ● 二流:自分が分かればいい

    ● 三流:自分が優秀だとアピールしたい

    つまり、
    言葉は「人間力」の鏡。

    誠実さ、謙虚さ、がそのまま言葉に表れます。

    もちろん専門家同士なら、共通言語で会話がスムーズなこともあります。

    30年前のことですが私は、それ以来なるべく相手の表情や反応をみて、使う言葉を選ぶようになりました。





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