この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
上意下達
スポーツの指導者と経営者──実に通じるところがある、と思った学びを共有します。
社長として、上意下達ほど「楽」なものはありません。
正直に言えば、私はできることなら常にそうしたいです。
世の中の変化を読み、戦略を打ち出し、常に先頭でリードしていけたら気持ちがいい。
戦略の責任はトップが持ち、戦略の遂行は部下が担う。
この構造はシンプルで分かりやすく、ある意味で合理的です。
創業社長という人種の大半は、自分でハンドルを握ってドライブしたいのです。
だから人の意見ではなく、自分で運転したがる、思ったように飛ばせない、曲がらない、遅いのは車のせい、にしたいのです。道を間違えたなら自分の責任。
とてもシンプルで楽です。
もしかしたら、部下にとっても「考えずに済む」という意味で、安心感があるのかもしれません。
安直な調和からの脱却
日本人はもともと、秩序を重んじ、調和を大切にする民族です。
「言われたことをきちんとやる」「指示に忠実である」という生き方を、美徳として受け継いできました。
だからこそ、上意下達のスタイルは日本社会に馴染みやすく、長く続いてきたのだと思います。
――しかし、もうその時代ではありません。
変化のスピードが速く、情報が溢れる現代において、
一方向の指示だけで組織を動かすことは、もはや限界を迎えています。
そのことを、柔道の井上康生さんが見事に言語化しておられました。
以下に、印象に残った言葉をそのまま共有します。
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「組織を率いるのに、上意下達は往々にして楽である。
でも情報が溢れ、変化も早い時代に、ひとつの限られた手段が万事通用するということは、もはやない。
選手が何を考えているのかを引き出し、合った道筋を考えた方が力を伸ばす近道になる。
怖いのは、指導者が成功体験などから自分のやり方という手段に固執し、目的がぼやけてしまうこと。
そのためには、指導者は学び、吸収し続けなければならない。
そして私自身、担当コーチや選手達からも色々と話を聞いて、面白いことを知ってるなと耳を傾ける姿勢を持っていたいと思っています。
そんな関係を可能にするのも対話の力だ。」
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リーダーの聞く力
この言葉を読んで、私は「経営もまったく同じだ」と感じました。
上からの指示よりも、現場から生まれる気づきと対話こそが、これからの時代を動かしていくのだと思います。
リーダーが“聞く力”を持てるかどうか。
一番重要な顧客の声、顧客視点を持つメンバーからの情報、意見を聞く。。
その姿勢ひとつで、組織の未来は大きく変わります。
私は、お客様、社員一人ひとりの声に耳を傾け、共に考え、共に汗をかくようにしたいです。
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