• 2026.06.15 社長コラム

    二宮尊徳が起こした奇跡



    この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
    私の師匠である 藤尾秀昭 社長から教えていただいた話です。


    二宮尊徳(金次郎)が40代の頃、ある荒れ果てた農村の復興を任された時のことです。

    尊徳は先祖代々の家まで売り払い、そのお金を村の復興資金として寄付し、自ら退路を断って事業に挑みました。これだけでも凄まじい利他の心です。
    その後、村のために必死に働きましたが、それを面白く思わない反対派の役人や、働きたくない住民たちから激しい嫌がらせや妨害を受けます。

    心身ともに追い詰められた尊徳は、ある日突然姿を消し、お寺にこもって命がけの「21日間の断食修行」に入りました。
    飢えと闘いながら自分自身と向き合い続けた結果、尊徳は一つの悟りに至ります。
    「悪いのは相手ではない。彼らを敵だと憎み、自分の力で変えようとしていた私の傲慢さこそ問題だった。この世に敵などいない」
    すべては自分の誠意が足りなかったからだと受け止め、エゴ(私心)を完全に捨て去ったのです。

    断食を終え、生まれ変わったような姿で村へ戻ると、驚くべきことが起きていました。
    尊徳が命がけで祈り、自らを省みていることを知った住民たちは猛省し、すでに心を入れ替えて真面目に働き始めていたのです。
    さらに、それまで最大の反対者だった役人のリーダーも、尊徳の圧倒的な利他の心に打たれ、

    「間違っていたのは私だった」

    と、自ら味方になったといいます。


    さらっと書きましたが、例えば私が命をかけて断食しても、こうなるのでしょうか?

    力や論理で相手をねじ伏せるのではなく、まず自分のわずかな傲慢さも捨て、誠意を尽くし切る。
    その「利他の心」こそが、最大の敵をも最強の味方へと変える。
    私は、二宮尊徳の凄まじい人間力に深く感銘を受けました。

    そして、自分自身も、つい相手を変えようとしてしまうことがあります。
    しかし本当に変えるべきは、まず自分自身だと学びました。
    相手を責める前に、その原因は全て自分にある、と自らを省みる。

    その姿勢を忘れずに生きていきたい。





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