• 2026.05.03 社長コラム

    厳しくも優しく核心を突き刺す



    この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。

    榎森亮太さんから聞いた、日本を代表する超大物サッカー選手との話。

    榎森さんは海外でサッカー選手を志し、ドイツの5部からオランダの3部まで、アルバイトをしながらなんとか上り詰めた。

    しかし、3部の選手といっても、チームからの給料だけでは生活できない。
    毎朝5時に起きてサーモンの解体の仕事をし、夕方に少し仮眠を取り、その後練習に行く。そんな必死の毎日を過ごしていた。

    ドイツで知り合った同世代のトップ選手から、強烈なことを言われる。

    「お前さ、本当にプロになれると思ってるの?」

    カチンときた。
    「当たり前だろ。プロになるつもりでこんなに頑張ってるんだよ」と返す。

    するとその選手は言った。

    「お前の生活、そんなんでできるわけないだろう。俺の生活を見てみろ。」

    「俺は朝、栄養をしっかり取って、十分な睡眠も取る。7時に起きて犬の散歩をして、誰よりも早く練習を始める。チーム練習が始まる前からトレーニングをして、練習をこなし、家に帰ったらストレッチやケアをする。心を整え、また犬の散歩をして、家族が用意してくれる栄養たっぷりの食事を食べて、しっかり寝る。」

    「これがプロの生活だ。」

    プロになってない人間が、プロと同じか、それ以上の準備や練習をしないで、どうやって上がれると思ってるんだ。

    その言葉に、榎森さんは悔しさと現実を突きつけられ、言葉がでない。
    確かにその通りだけど、では、どうしたら良いのか分からない。。。涙が止まらなかった。

    そしてその選手は言った。

    「お前、一年間、本気で死ぬ気でやってみろ。親に頭下げて頼め。お金を支援してもらえるなら、技術練習も生活環境は俺が責任持って面倒見る。」

    「うちに泊まってもいい。」

    当時、その選手は新婚で子どももいなかった。
    それでも本当に家に泊めてくれ、食事も同じように用意してくれた。きっと大変だったと思うが、文句一つ言わず温かく迎えてくれた。

    さらにその選手は、自分の所属チームの二軍にも入れてくれた。

    榎森亮太さんはそこで、本気でやり切った。

    その後、シンガポールにも渡ったが、すべてを出し切ったことで悔いはなかった。

    空っぽになるまで努力した一年。
    本気で死ぬ気でやり切ったことで、自分の可能性と限界を知った。

    だからもう悔いはない。引退を決意する。

    そして今、彼は新しいビジネスの世界で、多くの仲間とともに夢に向かって挑戦している。

    この話で私が強く心を打たれたのは、そのトップアスリートの厳しい現実を見据えた痛烈な本質であり、芯を喰った指摘でした。

    そして、榎森さんがその厳しい言葉を受け入れ、自分の生活を変え、本気で一年間やり切った。
    これが榎森さんの運命を大きく変えたのだと思います。

    そして同時に、その選手の器の大きさにも感動しました。

    厳しいことを言うだけで終わらなかった。

    自宅に泊め、食事を共にし、練習環境までサポートした。
    相手の人生に、そこまで本気で責任を持った。

    この壮絶な厳しくも優しく核心を突き刺す話に、私は強く感動しました





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