• 2025.11.05 社長コラム

    前後裁断 ― 甲本ヒロトの美学

    この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。

    YouTubeをみて、改めて甲本ヒロトさんのカッコ良さを感じました。

    ブルーハーツは、私たち世代の高校時代のど真ん中にいました。
    「情熱の薔薇」「青空」「TRAIN-TRAIN」…。
    今でも、ふと耳にすると、あの頃の気持ちや景色が一瞬で蘇ります。
    人間関係の悩み、将来への不安、汗、涙、トキメキ、一瞬の輝き、笑い、絶叫

    とても浅く、未熟な想いながら、金持ちになって仲間と豪遊したい、憧れの東京に出て社長になりたい。と志していた自分。

    音楽がタイムマシンのように、心をあの青春時代へ連れ戻してくれます。



    以前、友人が「クロマニヨンズのライブに行ってきた!最高だった!」と話してくれました。
    私はふと「ブルーハーツの曲も歌ったりするの?」と聞きました。

    すると彼は、
    「いや、ブルーハーツは過去のバンドだから、もう歌わないよ。」
    と答えました。



    私はその言葉に、複雑な感情を覚えました。
    あれほどの名曲を残しながら、それを歌わない。
    ファンとしては少し寂しい。けれど、そこにこそ**甲本ヒロトという人の“生き方”**がある気がします。

    彼は、「今だけを生きている」人です。
    今は、今の仲間と、今の音を鳴らす。
    過去の栄光も、名声も関係ない。
    それが“今じゃない”なら、いっさい振り返らない。



    私はここに、「前後裁断」という言葉を思い出しました。
    過去にも未来にも囚われず、「今、この瞬間」にすべてを懸けるという生き方。
    落合博満さんも同じことを言っていました。
    ホームランを打っても、ガッツポーズをしない。
    それは「終わった瞬間に、もう過去だから」。

    ヒロトさんも、まさにその境地にいるのだと思います。
    「過去は切り離す。今を燃やす。」
    それが美学、彼の“ロック”なのです。



    私たちも、気づけば過去の成功体験や失敗に縛られがちです。
    「昔はこうだった」「あの頃は良かった」──そんな言葉が口をつくとき、心はもう前に進んでいません。
    ついやってしまう過去の自慢話ほどダサいものはない。

    大切なのは、“今”です。
    今の仲間と、今のステージで、全力を尽くすこと。
    たとえ、いま不様な状態でも
    今日という一日を誠実に全力で生きることが、最高の美学、カッコ良さだと私は思います。



    甲本ヒロトさんは、
    「いま生きていること」そのものを大切にしているのだと思います。
    前後裁断とは、まさに“いまを生き抜く覚悟”。

    今日も私は、彼のように
    昨日を手放し、明日を恐れず、
    この一瞬、今を全力で生きたいと思います。







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