この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。
甲子園で決勝に進んだ日大三と沖縄尚学。両校の共通点は、“緩い上下関係”でした。
日大三では、3年生が率先して掃除をし、1年生が自由に過ごす。
前監督が残した「下級生をいじめるなんて、人としてかっこ悪い」という言葉が、文化として根づいています。
沖縄尚学でも、先輩後輩の壁が薄く、後輩が堂々と意見を言える。お互いの本音が交わされる環境が、結束を強めているのです。
一方で、今大会では広陵高校の暴力問題が大きく取り上げられました。
旧来型の「厳しい上下関係」に潜むリスクが表面化したのです。
従来は「厳しさ」が強さの象徴でした。しかし今は、恐怖で縛った組織は簡単にひずみを生み、内部崩壊を招きます。
ここに、時代の変化を強く感じます。
「上下関係を緩める」というのは、単なる甘さではありません。上級生が責任を背負い、自ら動くことで、下級生は安心して挑戦できる。
信頼を前提にした関係性こそ、現代の組織が持つべき強さだと思います。
経営も同じです。上司が恐怖で部下を動かす会社は、一見統率が取れていても、やがて人は離れていきます。
逆に、上司が率先して汗をかき、部下が安心して意見を言える会社は、挑戦と成長が自然に生まれる。
「厳しさで縛る広陵」から「信頼で結ぶ日大三・沖縄尚学」へ。
これは高校野球の話でありながら、現代の組織論そのものです。
私は、前職では「リーダーは怖いと思われるくらいでなければならない」と教わりました。当時は、違和感はありませんでした。
もう、そのパラダイムは変わりました。
経営者として、強さを求めるなら「恐怖」ではなく「信頼」で人をまとめたい。
そのほうが、人としても組織としても、はるかに“かっこいい”からです。
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