• 2025.08.23 社長コラム

    甲子園決勝に進んだ2校と広陵の違い

    この国の体力を強くする、アルプロンの坂本です。

    甲子園で決勝に進んだ日大三と沖縄尚学。両校の共通点は、“緩い上下関係”でした。

    日大三では、3年生が率先して掃除をし、1年生が自由に過ごす。
    前監督が残した「下級生をいじめるなんて、人としてかっこ悪い」という言葉が、文化として根づいています。
    沖縄尚学でも、先輩後輩の壁が薄く、後輩が堂々と意見を言える。お互いの本音が交わされる環境が、結束を強めているのです。

    一方で、今大会では広陵高校の暴力問題が大きく取り上げられました。
    旧来型の「厳しい上下関係」に潜むリスクが表面化したのです。
    従来は「厳しさ」が強さの象徴でした。しかし今は、恐怖で縛った組織は簡単にひずみを生み、内部崩壊を招きます。

    ここに、時代の変化を強く感じます。
    「上下関係を緩める」というのは、単なる甘さではありません。上級生が責任を背負い、自ら動くことで、下級生は安心して挑戦できる。
    信頼を前提にした関係性こそ、現代の組織が持つべき強さだと思います。

    経営も同じです。上司が恐怖で部下を動かす会社は、一見統率が取れていても、やがて人は離れていきます。
    逆に、上司が率先して汗をかき、部下が安心して意見を言える会社は、挑戦と成長が自然に生まれる。

    「厳しさで縛る広陵」から「信頼で結ぶ日大三・沖縄尚学」へ。
    これは高校野球の話でありながら、現代の組織論そのものです。

    私は、前職では「リーダーは怖いと思われるくらいでなければならない」と教わりました。当時は、違和感はありませんでした。
    もう、そのパラダイムは変わりました。
    経営者として、強さを求めるなら「恐怖」ではなく「信頼」で人をまとめたい。
    そのほうが、人としても組織としても、はるかに“かっこいい”からです。




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