「鏡で自分の裸を見ていると両方のバストが離れている」
なんて、ふと気になったりすることってありませんか?
これは離れ乳と呼ばれる症状。
バストの大きさよりも形の悩みを抱える女性って意外と多いみたいですね。
離れ乳はナイトブラで解決しましょう!
目次
離れ乳とは?基準や特徴は?

見た目のキレイなバストは、真っすぐに立った時に鎖骨の中心部と両方の乳首を結んだラインが正三角形に近くなるゴールデントライアングルになります。
一方で離れ乳は底辺が広く横に長い二等辺三角形で、ゴールデントライアングルよりもバストの印象が悪くなりやすいのです。
離れ乳の基準や特徴としては
- 左右のバストトップが平均よりも左右に離れている
- 両胸が離れすぎていてバランスの悪い状態になっている
- バストの距離が離れているせいで谷間を作ることができない
- 女性らしい丸みのあるボリューム感がなくなって実際のサイズよりも小さく見える
- バストのハリが失われて垂れ気味になっている
30代、40代と女性は年齢を重ねると、胸が離れたり垂れたりして形が崩れていきます。
離れ乳だけではなく、垂れ乳で悩んでいる方も決して少なくありません。
離れた胸になるのはなぜ?離れ乳の原因って?

なぜ離れた胸になってしまうのか、離れ乳の原因を知りたいという方も多いのではないでしょうか?
バストの形は遺伝的な理由だけではなく、日々の生活習慣で変化する傾向があります。
ということで、離れ乳の原因について詳しくまとめてみました。
生まれつきの骨格が影響している
生まれつきの骨格が原因で離れ乳になりやすい女性はいます。
女性の骨格を大きくわけると次の2つです。
- モンゴル体型の平胴タイプ
- 欧米体型の丸胴タイプ
日本人女性はモンゴル体型の平胴タイプが多いのですが、中には欧米体型の丸胴タイプの方もいます。
欧米体型の丸胴タイプは土台となる胴が丸いため、左右のバストが外に向いて膨らんだ状態になってバストが離れやすいのが特徴。
つまり、モンゴル体型の平胴タイプの女性よりも、欧米体型の丸胴タイプの女性の方が離れ乳で悩まされやすい傾向があります。
ブラジャーのサイズが合っていない
ほとんどの女性は、毎日の生活の中で当たり前のようにブラジャーを着用していますよね。
ですが、自分のバストのサイズや体型にピッタリと合ったブラジャーを着用している女性は、実はそこまで多くありません。
ブラジャーのサイズが合っていないと、離れ乳が進行しやすくなりますので要注意です。
なぜ間違った下着のサイズで離れ乳になりやすいのかというと、
- 離れ乳を気にして無理に小さいサイズのブラジャーを購入して着用…
- 締め付けが強くなってバスト周りの血行やリンパの流れが滞りやすくなる…
- 女性ホルモンのエストロゲンが正常に分泌されなくなる…
- 結果的にバストにとって良くない環境が出来上がってしまう…
逆に大きすぎるブラジャーを着用していると、今度はバストの脂肪の重みや揺れの影響をダイレクトに受ける形になり、下方向への型崩れ(垂れ乳)が進行しやすくなります。
離れ乳やバストの型崩れを防止したいならブラジャーのサイズは要チェックです。
ブラジャーの着用方法が間違っている
離れ乳の原因はブラジャーのサイズ選びだけではなく、ブラジャーの着用方法も深く関わっています。
ブラジャーの着用方法が間違っていると背中や脇の部分にバストの脂肪が流れやすいため、中心部分にバストを集めることができません。
そうすると両方の胸が外側に開き、離れ乳が少しずつ進行していきます。
ブラジャーは毎日つけるアイテムですので、周囲の脂肪をバストの中心に集めるように正しく着用するのがポイントです。
クーパー靭帯が緩んでいる
クーパー靭帯が緩んだり伸びたりするのは、離れ乳の大きな原因です。
女性のバストは
- 乳腺
- 脂肪組織
- 大胸筋
- クーパー靭帯
で構成されています。
クーパー靭帯はコラーゲン繊維で、乳腺を筋肉や皮膚と繋ぐ役割を果たしています。
このクーパー靭帯が緩むと、バストを支えきれなくなって胸の位置が横に離れたり下に下がったりする仕組みですね。
バストを支えているクーパー靭帯が緩んだり切れたりする原因としては、主に、
- 日中や寝る時にノーブラで過ごすことが多い(バストが固定されずに負担が加わる)
- バストの固定力が弱いブラジャーを毎日の生活で使っている
- バストへの負担が大きな運動を続けて負担が加わっている
- 猫背などの姿勢の悪さで胸の筋肉が衰えてクーパー靭帯を筋力でサポートできなくなっている
- 運動不足やストレスでバストへの血行が悪くなっている
などが挙げられます。
クーパー靭帯が切れると離れ乳や垂れ乳の原因になるだけではなく、元の状態に戻りませんので注意してください。
運動不足で筋力が低下している
胸やバストの近くには、次の2つの筋肉が存在しています。
- 胸全体を支える筋肉の大胸筋
- 胸を身体の中心部に引き寄せる筋肉の小胸筋
2つの筋肉はバストの土台になりますので、この筋力が低下して衰えると胸が横に流れて離れ乳の原因になります。
運動不足の女性は特に大胸筋や小胸筋の筋力が低下しやすいので注意しないといけません。
ダイエットだけではなく、美乳をキープするためにも筋力トレーニングは有効ですよ。
女性ホルモンのバランスが崩れている
女性の卵巣からは、次の2種類の女性ホルモンが分泌されています。
- 女性を美しくしたり自律神経を安定させたりするエストロゲン(卵胞ホルモン)
- 受精卵の着床と妊娠の継続に欠かせないプロゲステロン(黄体ホルモン)
バストにハリをもたらす乳腺は、女性ホルモンのエストロゲンで活性化するのが特徴です。
つまり、何かしらの理由で女性ホルモンのバランスが崩れていると、乳腺が思うように活性化せず、ボリュームを失って脂肪が脇や背中に流れて離れる原因になります。
ホルモンバランスの乱れは、
- 「冷えの悪化」
- 「睡眠不足」
- 「食生活の乱れ」
- 「精神的なストレス」
など、日々の生活習慣で引き起こされやすいので気を付けましょう。
出産や授乳による影響
左右のバストが離れる離れ乳は、出産や授乳が原因で引き起こされることもあります。
これは妊娠時に大きくなったバストが授乳後に乳腺が萎み、全体的にバストのハリが失われるのが理由です。
更に授乳や抱っこで前かがみの悪い姿勢になり、クーパー靭帯が引っ張られると離れ乳のリスクは高まります。
出産や授乳が引き金になってバストの型崩れが引き起こされるのは仕方がありませんので、この時期は念入りなバストケアを心掛けるべきです。
【離れ乳の対策】離れた胸を整えて改善する方法はコレ!

自分の離れ乳の状態を見て、
「元の美しいバストに戻すのは無理…」
とあきらめていませんか?
日々の念入りなバストケアで離れた胸を整えて、離れ乳を改善することは十分にできます。
- 手やブラジャーでバストを寄せても谷間を作れない
- 両方のバストの間に隙間が生じている
- 衣服を着用しても横に広がったバストが目立ってしまう
などに該当する女性は、離れ乳の可能性が高めです。
どうすれば離れ乳を改善して魅力的なバストにできるのか、いくつかの方法を見ていきましょう。
日々着用するブラジャーの選び方を見直す
離れ乳を対策するには、日々着用するブラジャーの選び方を見直すのが大事です。
自分のバストのサイズや体型に合うブラジャーを着用していれば、離れ乳を改善してキレイな谷間を作れるだけではなく、これ以上離れ乳が進行するのを防ぐことができますよ。
離れ乳を改善するに当たって押さえておきたいブラジャーの選び方としては、
- 自分のバストサイズを把握し、大きすぎず締め付けすぎないサイズのブラジャーを選ぶ
- 胸にフィットするかだけではなく、サイドからのホールド力に優れているかどうかで比較する
- 離れたバストを中央部分に寄せる補正効果を持つかどうかで比較する(育乳ブラは補正効果に優れているものが多い)
- カップ同士の距離が狭いかどうかで比較する(間が狭いと谷間を作りやすくなる)
などがあります。
もちろん、ブラジャーは毎日着用するアイテムですので、付け心地が良いのかどうかでも比較して選んでみてください。
正しい方法でブラジャーを着用する
ブラジャーの選び方が合っていても、間違った方法で着用していては意味がありません。
バストの脂肪は背中や脇の部分に流れやすいため、離れ乳を対策するには下記のように正しい方法で着用すべきです。
- ストラップを肩にかけて前かがみの状態になってホックを止める
- 左側のストラップの付け根を持ち、右手で左側の胸を包み込むイメージで中心に引き寄せる
- 右側の胸も同じ要領で中心に引き寄せながらカップの中におさめる
- 身体全体を起こして背中や脇の余った脂肪をカップに入れる
- 苦しくない程度にストラップを調整して完了
毎日のことですので、ブラジャーの装着方法に気を配るだけでも離れ乳は改善されていきます。
シーンに合わせてブラジャーを変える
離れ乳を対策したい女性は、次のようにシーンに合わせて着用するブラジャーを変えましょう。
- 日中はいつも使っているブラジャーを着用する
- 運動で激しく動いたり走ったりする時はスポーツブラを着用する
- 夜の寝る時は睡眠時専用のナイトブラを着用する
ノーブラで過ごす時間を少しでも短くすれば、離れ乳を改善してキレイなバストに導くことができます。
中でも、ナイトブラは離れ乳の対策に欠かせないアイテムです。
私たちは寝ている最中に何度も寝返りを打ちますが、その度にバストが左右に広がるように離れていきます。
そのバストの離れを防止できるアイテムがナイトブラで、睡眠時の重力による脂肪の流れやクーパー靭帯の伸びの予防が可能です。
バストを正しい位置に戻すサポートをしてくれますので、離れ乳で悩んでいるなら睡眠時にナイトブラを装着してみてください。
離れ乳対策に効果的なストレッチやエクササイズを行う
離れ乳を対策したい女性は、ストレッチやエクササイズを重点的に取り組んでみましょう。
短期間で離れ乳が改善されるわけではありませんが、念入りなバストケアを日々積み重ねるのはとても大事ですよ。
離れ乳の女性におすすめしたいストレッチやエクササイズのやり方は、
- 椅子に浅く腰かけて、足の裏を床につける
- 肘を開いて胸の前で手を合わせながら身体を前面に倒す
- 右肘を左太腿の外側に引っ掛けながら息を吸って背筋を伸ばす
- 息を吐きながら肘を開き、1分間ほどキープする
- 反対側も同じようにストレッチする
- 姿勢をピンと正して肘を広げて胸の前で手を合わせる
- 胸の大胸筋を意識して両手を押し合って5秒間程度キープする
- そのまま水平に手を放し、胸を開いたり閉じたりしてみる
- 5秒キープと脱力を20回を複数回に渡って行う
といったものです。
ストレッチやエクササイズで日頃から大胸筋を鍛えていると、バストの型崩れが改善されていきます。
大胸筋はバストを上向きに保つために必要な筋肉ですが、日常生活ではあまり使わないので、ここを鍛える専用のエクササイズを行ってみましょう。
離れ乳の防止や予防で押さえておきたいポイント

現状の離れ乳を改善するというのも重要ですが、さらに型崩れを引き起こさないような予防ケアも同時に行うべきです。
ということで、離れ乳を防止するに当たって押さえておきたいポイントをまとめてみました。
姿勢を正して猫背を改善する
姿勢を正して猫背を改善するのは、離れ乳の予防で欠かせません。
壁を背にして「頭」「背中」「お尻」「かかと」の4点を壁にくっつけた時に、
- 壁から頭が離れてしまう
- 壁からお尻が離れている
- 頭やお尻が離れている方が楽に立てる
といった状態になる場合、猫背予備軍である可能性があります。
猫背だとバストを支えている筋肉が衰えて離れ乳が進行していきますので、普段の生活の中で意識的に姿勢を正しましょう。
長時間に渡るデスクワークをしている方やスマホを使っている女性は、猫背になりやすいので気を付けてください。
お風呂上がりにバストマッサージを行う
お風呂上がりのバストマッサージは、離れ乳の予防に効果的なケアです。
女性のバストは脂肪で形成されていますので、マッサージで背中や脇に流れたバストを中心に集めるケアを行っていると、離れ乳が改善されていきます。
お風呂上がりにマッサージをした方が良いのは、身体が温まって血行が良くなっているのが理由です。
バスト専用のバストケアクリームやマッサージジェル、オイルなどを使うと滑りが良くなりますので、離れ乳改善の効果を高められます。
しかし、あまりにも力を入れてバストマッサージをしていると、クーパー靭帯が伸びる恐れがありますので気を付けてください。
日々の食事で女性ホルモンを補う
ホルモンバランスが乱れている女性は離れ乳の症状が悪化しやすいので’、日々の食事で女性ホルモンを補う対策を行いましょう。
女性ホルモンを増やしたいのであれば、エストロゲンと似た働きを持つ大豆イソフラボンの摂取が効果的です。
大豆イソフラボンは、納豆、豆乳、豆腐、きなこなどの大豆加工食品に多く含まれています。
大豆イソフラボンを意識的に摂取することにより、乳腺の発達が活性化して作られる脂肪が増えるため、バスト全体にハリが出て真ん中に寄るきっかけができます。
もちろん、偏った食生活を続けているとホルモンバランスが崩れる大きな原因になりますので、大豆イソフラボンだけではなく様々な食材や栄養素をバランス良く取り入れるのも重要ですよ。
離れ乳|まとめ
- 「ブラジャーの選び方が間違っている」
- 「クーパー靭帯が緩んでいる」
- 「筋力が低下している」
- 「ホルモンバランスが崩れている」
など、様々な原因で離れ乳は引き起こされます。
両方の胸が離れて谷間を作れない離れ乳は、見た目のイメージが悪くて女性の悩みの種になりやすいですよね。
それでも、ここまで紹介してきたように、ブラジャーの選び方を見直したりナイトブラを着用したりすれば、少しずつでも離れ乳を対策することができます。
自慢できるバストを手に入れるのは不可能ではありません。
日々の生活の中で少しずつ離れた胸を整えるケアに取り組んでみてください。