日本人なら誰もが耳にしたことがあるラジオ体操。
小学校や中学校の体育の授業で全員で取り組んだこともあると思います。
ですが、ラジオ体操を本当に知っていると言えるでしょうか。
今回は、そんなラジオ体操について詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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ラジオ体操とは?
ラジオ体操は、国民の体力の向上や健康管理のために制作された大衆向けの体操です。
専用の音楽も用意されていて、ラジオやテレビ放映などで活用されています。
幼稚園や小学校・中学校、また、地方自治体や町内会などで健康目的に活用されることも多いです。
ラジオ体操には大きく分けて以下の4つの種類があります。
- ラジオ体操第一
- ラジオ体操第二
- ラジオ体操第三
- みんなの体操
それぞれについては後ほど詳しく説明していきます。
ラジオ体操の歴史
ラジオ体操は、1922年の4月にボストンの放送局であるWGIが放送しています。
また、1925年までに世界初のラジオ放送局として知られるピッツバーグのKDKAやドイツでも放送がありました。
日本では、1928年8月1日から1か月の間、月曜から土曜までの毎朝6:00から社団法人日本放送協会大阪中央放送局が初めて放送しました。
当時は、徒手体操を指導員の号令だけで行っていたため伴奏はありませんでした。
その後の日本のラジオ体操は、アメリカのメトロポリタン生命保険会社による健康増進や衛生思想の啓蒙を図る目的で考案されました。
放送開始に先立って、1923年に、保険事業の調査のために訪米していた逓信省の猪熊貞治簡易保険局監督課長が、メトロポリタン生命保険会社のラジオ体操の企画を知って、1925年7月に『逓信協会雑誌』の中で紹介しました。
彼は1927年8月に簡易保険局の会議において、昭和天皇即位を祝う事業としてラジオ体操を提案しました。
1928年5月24日に、簡易保険局・日本生命保険会社協会・日本放送協会が、ラジオ体操の考案を文部省に委嘱しました。
文部省では、体育課長の北豊吉を委員長として体育研究所技師の大谷武一などを委員としたうえで検討を開始しました。
10月29日には国民保健体操の名称で発表され、11月1日の7:00に天皇の御大典記念事業の一環として東京中央放送局で放送を開始しました。
ラジオ体操の初代担当者は陸軍戸山学校軍楽隊の三等楽長からアナウンサーに転じた江木理一でした。
ラジオ体操第一
それでは、ラジオ体操第一から見ていきましょう。
ラジオ体操第一は以下の通りです。
ラジオ体操第一の各体操項目は以下の通りです。
- 背伸び
- 腕を振って足を曲げ伸ばす
- 腕を回す
- 胸を反らす
- 体を横に曲げる
- 体を前後に曲げる
- 体をねじる
- 腕を上下に伸ばす
- 体を斜め下に曲げて胸を反らす
- 体を回す
- 両足で飛ぶ
- 腕を振って足を曲げ伸ばす
- 深呼吸
ラジオ体操第二
続いて、ラジオ体操第二を見ていきましょう。
ラジオ体操第二は以下の通りです。
ラジオ体操第二の各体操項目は以下の通りです。
- 全身を揺する
- 腕と足を曲げ伸ばす
- 腕を前から開いて回す
- 胸を反らす
- 体を横に曲げる
- 体を前後に曲げる
- 体をねじる
- 片足飛びと駆け足踏み
- 体をねじり反らせて斜め下に曲げる
- 体を倒す
- 両足で飛ぶ
- 腕を振って足を曲げ伸ばす
- 深呼吸
ラジオ体操第三
次に、ラジオ体操第三について見ていきましょう。
ラジオ体操第三は以下の通りです。
みんなの体操
最後に、みんなの体操を見ていきましょう。
みんなの体操は以下の通りです。
ラジオ体操はやってはいけない?
「ラジオ体操をやってはいけない」という声もありますが、本当でしょうか?
実際のところ、間違えた方法で取り組むと体を痛めることがあります。
普段から筋肉が硬直している人は体に無理な負担がかかり、腰痛を引き起こしてしまうこともあります。
また、腰を痛めるだけでなく、頚椎や股関節・膝などの怪我をする場合もあります。
もちろん、正しい方法で取り組めば良い効果が期待できます。
ラジオ体操の効果
ラジオ体操の主な効果は以下の5つです。
- ダイエット
- 関節の可動域
- 歪みの改善
- 筋トレ
- リフレッシュ
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ダイエット
全身の筋肉を動かすことで基礎代謝を上げて消費カロリーを上げる効果が期待できます。
また、ラジオ体操に含まれる捻りの運動はお腹のくびれを作る効果も期待できます。
日常生活では滅多に行わないのでぜひ取り入れてみて下さい。
関節の可動域
ラジオ体操には、腕や膝、股関節を大きく動かす動きが多数あります。
関節の可動域を広げるのにとても効果的です。
座ったり立ったりの動作や腕を上げる動作・階段の上り下りなどが楽になり、日常生活でスムーズに動けるようになります。
また、関節周りの筋肉が柔らかくほぐれることで、肩こりや、股関節の硬直による腰痛の緩和にもなります。
歪みの改善
ラジオ体操に含まれる体を左右横に倒す動きや上半身を捻る動きなどを行うことで、筋肉がバランスよくストレッチされて日常生活による体の歪みを整えてくれます。
体の歪みが改善されると、普段から正しい姿勢をキープしやすくなるのが大きなメリットです。
立ち姿を美しく見せるだけでなく、肩こりや腰痛を解消する効果も期待できます。
筋トレ
ラジオ体操を正しく行うと、約400種類ほどある体の筋肉を動かすことになり、全身の筋肉を満遍なく鍛えられます。
ラジオ体操は一度に多くの筋肉をバランス良く鍛えることができます。
リフレッシュ
日常生活で縮こまった全身の筋肉をストレッチすることで、気持ちをリフレッシュさせる効果が期待できます。
朝起きた時に行うと血行が良くなり、すっきりとした目覚めになります。
体のだるさを取り除いて活動的な一日のスタートを切りましょう。
ラジオ体操に関するよくある質問
ここからは、ラジオ体操に関するよくある質問をご紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ラジオ体操は1日に何回やるべきですか?
ラジオ体操は1日に2から3回やるのがおすすめです。
朝・昼・夜に行い、 血の巡りを良くして体と脳をリフレッシュしましょう。
ラジオ体操は第何番までありますか?
第三番まであります。
ラジオ体操はどのチャンネルですか?
NHKです。
ラジオ体操の声は誰ですか?
初代担当者は陸軍戸山学校軍楽隊の三等楽長からアナウンサーに転じた江木理一です。
ラジオ体操で何キロカロリーを消費できますか?
ラジオ体操第一の消費カロリーはおよそ12キロカロリーで第二の消費カロリーはおよそ13から18キロカロリーです。
第一と第二の両方を行えば25キロカロリーから30キロカロリーを消費できます。
15分間ラジオ体操をすると57キロカロリーを消費できます。
ラジオ体操|まとめ
いかがでしたか?
今回はラジオ体操について詳しく解説していきました。
ラジオ体操は健康的な生活を送る手助けをしてくれるものです。
お時間があるときにはぜひ取り組んでみて下さい。